山田洋次監督の新作映画「母と暮せば」(12月12日公開)のラストシーンの撮影が、長崎市の黒崎教会で行われた。原爆投下から3年後の長崎が舞台の親子の物語。主演の吉永小百合さんは「戦後70年の年にこの作品に出演でき感無量。長崎の方々の思いを少しでも日本中の皆さんに知ってもらうことを願っています」と話した。

 「母と暮せば」は、長崎で助産師をする母親の前に、原爆で亡くなったはずの息子が突然現れるところから始まる。広島の原爆を描いた故井上ひさしさんの戯曲「父と暮せば」と対をなす作品で、井上さんが生前タイトルだけ決めていた企画を山田監督が引き継いだ。

全文を表示