CBC Newsは9日(現地時間)、加BlackBerryのCEOジョン・チェン氏が、現時点でBlackBerryの事業を売却する意志がないことを明言したと報じています。
今回チェン氏は、CBC Newsとのインタビューを通じて、BlackBerryの現在置かれた状況や今後の展望を明らかにしています。その中には、ここ最近にわかに噂されるようになった ”BlackBerry買収” の噂(過去記事[1]、[2])を明確に否定するような発言も見られました。
また氏は、現在のBlackBerryについて ”turnaround(改善)プロセスの真っ只中にある” と説明し、ソフトウェアサーバー分野における躍進を引き合いに出した上で、既に次の段階に足を踏み入れていることを強調。なお、この事実は今やBlackBerryがソフトウェア企業としての側面を強めていることを意味するものですが、一方でハードウェア事業から完全撤退する意志はないこともチェン氏自身が明言しています。
氏によると、今なお各国政府などのセキュリティ性能が最重視される分野においてはBlackBerry端末が高い評価とシェアを維持しているという「現実的な理由」に加え、同社がハードウェア事業を出発点として成長した企業であるためという「感情的な理由」が、その根拠とのことです。
なお、ここ最近は同社が「Android OS」プラットフォームへと進出する可能性が度々指摘されるようになっています。仮にそれが事実だとするならば、これもチェン氏の言うところの業績改善プロセスの一環ということなのでしょうか。
[CBC News via Phone Arena]