パクったわけじゃないよ……。
スマートフォン業界に、表にも裏にもディスプレイを搭載する衝撃のアプローチでデビューを飾った「YotaPhone」のことを覚えていますか? ロシア生まれのデュアルスクリーンスマホは、早くも「YotaPhone 2」なる次世代モデルが発売され、ロシアからヨーロッパ、そしてアメリカへと販売エリアを拡大していますよ。
ところが、このほど中国企業のUMI Electronicsをめぐって、まるでYotaPhoneにそっくりなスマートフォンの新モデル「Zero 2」の発売準備を進めているとの噂が流れています。一見すると、普通の5.2インチサイズのフルHD(1080p表示)ディスプレイを搭載しているだけのZero 2ですが、裏面には読書にも適した低消費電力のE-inkディスプレイを搭載。まさに「Duplex Life」というティーザー画像に踊るキャッチフレーズどおり、まぎれもない二画面スマホであることが謳われていますね。ただし、このコンセプトが本当に独自開発モデルとして受け入れられるかどうかは定かではありませんけど。
すでにZero 2の詳細なスペックもリークされており、チップセットにはMediaTek製の「MT6752」を採用。3GBの本体RAM、16GBの本体ストレージ、13メガピクセルのリアカメラに8メガピクセルのフロントカメラを装備する予定なんだとか。惜しむらくは、搭載OSがAndroid 4.4 KitKatとなる見込みが高いとのことで、やや型落ちのモデルとなる感は否めないでしょう。
とはいえ、中国企業が手がけるスマートフォンは、これまでも大量生産体制による低価格モデルの普及という大きな功績を残してきたのも事実ですよね。本家のYotaPhone 2は、最新のAndroid 5.0 Lollipopを採用してはいますけど、日本円にして7万円前後という高い販売価格がネックになっているようです。
斬新な裏面のE-inkディスプレイを待ち受けや読書へフル活用できる二画面スマホが、中国メーカーの底力で低価格で投入されてくれば? もしや今年後半の大ヒットモデルとなる可能性だって十分にありそうですね。ただし、YotaPhoneからは特許侵害で訴えられてしまう波乱の展開もあり得ますけど~。
source: DigiTrends
(湯木進悟)