好きな女の子の部屋のレイアウトが分かったようなもんなんです。
科学の進歩です。人類のロマンです。
NASAのニューホライズンズという探査機がこれまでになく冥王星に近づいているわけです。それでNASAから続々と最新画像が発表されているのです。今回、初めて冥王星の地表の特徴がぼんやりとつかめてきました。カクカクと角ばった地形がベルトのように星の表面に延びていたり、南の極付近には暗い塊が見えたりしています。これは「クジラ」と今のところ呼ばれているようです。
ニューホライズンズ計画の科学者であるカート・ニーバーさんは次のように言っています。
私たちは今、冥王星の地形が理解でき始めるくらい近くにきています。(「クジラ」地域の尻尾の部分の近くにあたる灰色の部分は)たくさんの力学が働いていることで地形の遷移が起きている地形のようで、非常にユニークです。とても科学的に意義があるように思います。
ニューホライズンズによる最新の画像はこの7月9日に撮影されたもので、それは冥王星から540万kmほど離れた地点からとられました。画質は1ピクセルあたり27kmの画質だそうです。この距離まで来ると冥王星も徐々にはっきりと地形についての特徴が分かって来るようになります。この画像で見えるのは冥王星の地表でも、シャロンと呼ばれる一番大きな月に面している側だそうです。そこにちょうどクジラの形をした地形の尻尾の部分が写っているんですね。話題になったハート型の地形はこの画像が取られたときはニューホライズンズの視界からは見えなくなっていたようです。
我々宇宙オタクももちろんこの冥王星の画像にドキワクしているわけですが、一番興奮しているのはもちろんニューホライズンズのチームの方々。
ニューホライズンズが近づいていくにつれて画像はどんどん鮮明になっていくということ。フライバイと言われる一番の接近/通過プロセスが7月14日だそうです。冥王星の地表に最接近した時の画質はこれよりも何百倍も良くなっているとのこと。
待てませぇぇんん!!
source: NASA
Maddie Stone - Gizmodo US[原文]
(塚本 紺)