これが本当になっちゃったら、恐ろしいです。
飛行機ってひと昔前は陶器の食器と飲み放題のワインを積んだ贅沢なものという認識でしたが、ここ数年でそんな栄光はすっかり消え失せてしまいました。今の飛行機と言えば、システムの故障(イライラ!)、狭い席で膝を打ったり(痛い...)、臭かったり(これは危ないかも)。今の状態でもひどいのに、もっとひどいアイディアを打ち出してきた人がいます。
用意はいいですか。これ、見てください。
今まで見た飛行機の座席のデザインで一番ひどいと思いませんか。 フランスのZodiac Seatsという会社によって提案されたものです。ここまでくると、もうひどい冗談としか思えません。でもこの新しいデザインは乗客の肩と腕のあたりにもっとスペースを、というものらしいんですが、そのやり方が問題ですね。
この最近特許を取ったデザインは、前・後ろとジグザグに交互している「エコノミークラス・キャビン・ヘキサゴン」と呼ばれる座席だそうです。これで一応、乗客には腰上のより広いスペースを提供できて、さらには一緒に旅行している人と隣に座るのではなく、顔を合わせられるよ、とのことです。
でも隣の人が知らない人の場合はどうでしょう。息の荒い人、爪を噛み続ける人をずーっと見続けなければいけないんですよ。このジグザグデザインの場合さらに悪いことは、飛行機という何トンという重さで30,000フィートの高さを飛ぶ金属の筒の中で、知らない人2人に挟まれたままだということです。
このデザイン、さらにもっと悪い状況を作り出してくれますよ。というのは、Zodiac Seatsのデザイナーさんたちはこの座席、バネ付きのクッションでたためるように設計したんです。寝ていても、隣の人のバン!という椅子の音で一気に目が覚めちゃうことでしょう。飛行機っていうのは、常にちょっとした怖さはつきものですけど、この座席はまさに恐怖そのものですね。
source: Wired
images by WIPO
Adam Clark Estes - Gizmodo US[原文]
(リョウコ)