中国メディア・中国網は11日、韓国政府・国防部軍事検察院が10日、同国軍機務司令部の海軍少佐1人が軍事機密を漏らした疑いで起訴されたと発表したことを報じるとともに、韓国国内の各メディアが続々と詳細を報道したと伝えた。
記事は、韓国メディアの「NEWSIS」が同海軍少佐について「2013年6月から15年2月までのあいだ、3度にわたって『中国の工作員』と疑わしき男に軍事機密を漏らした」とし、リークした内容が海軍の艦艇にかんする機密文書1点と、その他駆逐艦にかんする軍事資料26点の計27点であると伝えたことを紹介。また、「THHAD」ミサイルにかんする資料はなかったこと、現在正式なルートを通じて中国側に『中国の工作員』と疑わしき男の身分を確認していることを併せて報じたとした。
韓国メディアの聯合ニュースの報道によると、この少佐は中国留学していた2010年に男と知り合ったという。少佐が北京のホテルで従業員と暴力沙汰を起こしたさいに男が仲裁に入って解決したことで、その後両者の関係が緊密になっていったようだ。韓国メディアの世界日報は、両者が中国語で交流していたこと、男が「中国国内にある研究機関の研究員だ」と少佐に話していたことなどを紹介した。
記事は、機務司令部が近ごろ機密情報漏れや戦略物資の不法販売といったスキャンダルを連続で起こしており、同部司令官が10日に公開謝罪を行ったとする韓国テレビ局のMBCテレビの報道を併せて伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)