世代とジャンル、国籍を超えた音楽ファンに支持され、昨年結成25周年を迎えた「電気グルーヴ」の歴史を追った初のドキュメンタリー「DENKI GROOVE THE MOVIE? 石野卓球とピエール瀧」が、12月に劇場公開する。石野卓球とピエール瀧の指名により、大根仁が本作で初のドキュメンタリー作品の監督を務めている。
本編は、2014年7月25日フジロック・フェスティバルでのステージをベースに、26年間の映像から様々なシーンを抜粋。砂原良徳、CMJK、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、スチャダラパー、サカナクションの山口一郎らアーティストに加え、スマッシュ代表・日高正博氏やrockinon'JAPAN総編集長・山崎洋一郎氏など、電気グルーヴを取り巻くスタッフのインタビューを基に、結成からインディー時代、大ブレイク後のメンバーの脱退や、活動休止、石野と瀧ふたりでの本格始動まで、知られざるヒストリーをひも解いていく。
大根監督は、電気グルーヴのふたりを「いちばん面白くて、いちばん狂っていて、いちばんカッコ良い先輩たちは、同時にいちばん近づきたくない、すなわちいちばん仕事をしたくない存在」と表現し、「過去、それなりに難易度の高いミッションをこなしてきた自負はありましたが、いちばんカッコ良い先輩たちが、怖い批評家であることも知っているオレは、この仕事に確実に『地獄』を予感しました」と告白。監督を引き受けたものの、250時間にも及ぶ膨大な映像素材からの編集作業がまだ終わっていないことを明かしている。当初は、夏公開が予定されていたが、12月の公開に延期され、「誰かこの仕事代わって!!!」とSOSにも近いコメントを寄せている。
「DENKI GROOVE THE MOVIE? 石野卓球とピエール瀧」は12月公開。