テクノユニット・電気グルーヴ初のドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE?~石野卓球とピエール瀧~』が、12月に全国公開されることが13日、わかった。東京・恵比寿LIQUIDROOMで行われたライブ終演後、映像で発表された。監督はドキュメンタリー映画初挑戦となる大根仁氏が務める。
電気グルーヴを「一番かっこいい先輩たち」とリスペクトする大根氏は、映画『モテキ』『恋の渦』『バクマン。』など話題作を手がける一方、音楽シーン、サブカルチャーにも造詣が深いことから、石野卓球とピエール瀧からのラブコールでメガホンを取ることに。電気グルーヴと大根監督が映像作品に着手していることは、2月発売のシングル「Fallin’ Down」の初回盤特典映像で明かされていたが、12月に全国公開されることがついに発表された。
テクノを初めてメジャーフィールドに持ち込み、日本のポップミュージックに風穴をあけた電気グルーヴは、なぜ結成26年を迎える今なお、唯一無二の存在であり続けられるのか──。莫大な26年間の映像から厳選されたシーンと、元メンバーやスタッフ、ミュージシャン仲間、関係者らの証言で、結成、インディー時代、デビュー(91年)、『VITAMIN』(93年)での覚醒、『ORANGE』期(96年)の危機、代表曲「Shangli-la」、アルバム『A』(97年)での大ブレイク、まりんこと砂原良徳の脱退(98年)、活動休止(01年)、2人での本格始動(04年)まで、波瀾万丈な歴史が赤裸々に明かされる。
大迫力のライブシーンも満載。ステージの巨大セットにプロジェクションマッピングを大胆に使用した昨年7月25日の『FUJI ROCK FESTIVAL ’14』のライブをベースに、1989年8月20日の大阪・十三ファンダンゴでの初ライブ、デビュー前の東京・新宿ロフト公演など、これまで世に出ることがなかった貴重なライブ映像も初公開される。
昨年のフジロックから撮影を始めたという大根監督は「過去25年分の膨大な映像素材(250時間、5テラ!!!)をチェック&チョイスして、本格的な編集をスタートさせたのが桜咲く頃でしたが、電気グルーヴのヒストリーを2時間やそこらでまとめることなんかできるわけないじゃないですか!!!」とSOSコメント。「というわけで、当初、『夏公開』の予定が『冬公開』ということになってしまいました…。さらに、最近会った卓球さんは『頼んだ覚えはない』、瀧さんには『まかせる。出来上がりを観て文句を言う』と…。誰かこの仕事代わって!!!」と悲鳴を上げている。
【キャスト】