かつては憧れだったSFの世界が、もはや「フィクション」と呼ばれなくなる日が来てしまいました。
全世界のマイクロソフトとパートナー企業が一堂に会するWPC 2015。米時間7月13日に行われた基調講演では、VRヘッドマウントディスプレイ「HoloLens」の最新デモも行われました。
デモでは3DアニメーションのモデリングソフトMayaを使って描かれた3Dモデルのバイクを、HoloLensでステージ上に投影。1/1スケールの「リアルワールド・モード」で3Dモデルをステージ上に登場させ、さらにHoloLensと同じ景色を撮影できる特殊なカメラでステージ全体を映しています。
左がステージ上のカメラさんから見た景色、右が赤いTシャツの男性が見ている景色。
実際にはステージで男性が一人でウロウロしているだけなんですが、スクリーンで見てるとまるでバイクがそこに存在しているかのようにリアル。思わず何度もステージとスクリーンを見比べてしまいます。分かってても確認したくなっちゃうんですよね。ステージ、何もないよねって。
さて、デモではこの3Dモデルについて遠く離れたバルセロナのチームから意見を聞くという設定で担当者のカルロスさんを呼び出しました。すると…
モワーン…
カルロスさんと思わしきゴーストが登場しました。どうやらカルロスさんはライトを凝視しているらしく、まるで漫画みたいな視線の補助線まで表示されています。それにしても眼力すごい。固唾を呑んでその姿を見守っていると、何かいじっている様子もこちらから確認できました…!
こんな感じでバーチャル・リアリティをリアルワールドの一部として展開し、かつコミュニケーションツールとしてスムーズに動作するHoloLens。IoT分野での期待も高まりそうです。これが今月末にリリースされるWindows 10で動いてるかと思うと、アップデートのときも過剰にときめきそうですね。
(Rumi)