近畿大が開発に成功した、風味や食感がウナギに近いナマズのかば焼き=13日午後、大阪市
共同通信社

 近畿大(大阪府東大阪市)は13日、ウナギの生息数減少が危ぶまれる中、新たに開発した「ウナギ味のナマズ」の試食会を、大阪市内で報道関係者向けに開いた。かば焼きになったこのナマズは風味、食感ともほぼウナギ。近畿大は近く、鹿児島県内に設立予定の生産会社に技術を提供し、本格的な養殖を進める方針を明らかにした。

 開発を担当した農学部の有路昌彦准教授は取材に応じ「今後1年程度で約10万匹の生産を目指したい」と目標を語った。

 近大は、ウナギに食感が似ていて養殖技術が確立されているナマズに着目。えさや水質を工夫し、泥臭さがなく、脂の乗ったナマズの開発に成功したという。