メシマズ嫁、という言葉はすでに認知度も高くなったが、実際に夫を振り回すのはそれだけに限らない。
例えば、「添加物は敵!」とオーガニックにこだわる妻に辟易する男性(46歳・メーカー)の話。
「使う食材は有機野菜の宅配で、外食はマクロビ専門店ばかり。コンビニのパンも『ショートニングが入ってるからダメ!』と禁止され、『パンが食べたいなら自分で作れ』とパン焼き器を買わされました。先日、マックに寄って帰ったところ、ポテトの匂いでバレて、『ガンになるから、二度と絶対に食べるな!』と半狂乱に……」
むしろ、こんな生活で生じるストレスのほうが体に悪そう。しかし、彼女たちが厄介なのは、健康やら環境という“正義”があること。
一方、そのこだわりが料理自体に向かう「料理上手」も大歓迎というわけにはいかないようで……。
「毎日、イタリアのプーリア地方の郷土料理やらモロッコ風スパイス焼の羊肉やらが出てきて、食レポを強いられ、気が利かないコメントにはダメ出し。塩ゆでとか魚の塩焼きとか、普通の料理を黙って食いたい」(44歳・テレビ局)というグルメ過ぎる妻がいれば、
「真っ白いテーブルクロスに、ランチョンマットが並べて、ナイフやフォークのカトラリーがズラリ。毎夜、埼玉の3LDKの建売住宅で晩餐会かよ?というほど、テーブルセッティングが大げさ。ステーキを焼いた日は、皿は2枚重ねで、洗う量も2倍。水道代と電気代が高いのは、倍の皿を洗うせいだと思う」(49歳・石油)といった、食卓を飾り過ぎる妻もいるという。
7/14発売の週刊SPA!「過剰妻の“やりすぎ”被害報告」では、料理以外にも節約から思想信条、趣味に至るまで己の探究心のままにエクストリームに突っ走った妻と、振り回される夫たちの生態を報じている。 <取材・文/週刊SPA!編集部>