最近なにかと話題のドローン。節度をもって取り扱えば、こんなに楽しいオモチャはありません。
最近、さまざまな企業がドローンの開発をはじめていますが、中でも注目なのがイケてる小型ドローンを開発し続けている仏パロット社。そんなパロット社から、またまたクールな小型ドローンのラインナップが登場しました!
新ラインナップでは、地上を走るもの、水上を飛行するもの、空を飛ぶものなどさまざまなドローンがそろっています。すべて玩具の領域は超えていませんが、トイドローンはあくまで楽しむためのもの。あまり深く考えずに遊んでみましょう!
下の動画では、パロット社の新作ドローンの中でも一際かっこいい「Hydrofoil(水中翼船)」ドローンを動かしています。実のところをいうと、新作ドローンのシリーズ、これまでのドローンと似たり寄ったりなものが多いのですが、この「Hydrofoil」は今までのものと一線を画しています。
名前のとおり、水上をボートのように滑走するこのドローン。スピードを上げたときに、なめらかなヒレの部分でバランスを取りながら機体を持ちあげて走るのですが、それが何ともカッコイイんです。
米GIZMODOのアダム記者は、実際に「Hydrofoil」を操作した感想を次のように語っています。
最近、プレスイベントで「Hydrofoil」を操作したんだけど、今までにない体験だったよ。パロット社のドローンっていうと、スマホとかタブレットで操作するから、動きがもたついてぎこちないイメージがあったんだ。でも、「Hydrofoil」はマンハッタンのホテルの屋上にある狭いプールでも最高速度で走らせることができたよ。
「Hydrofoil」のドローン部分は、基本的にはパロット社が以前に開発したカメラ付きクアッドコプター「Rolling Spider」の改良版です。
180ドル(約2万2000円)の装備は、時速6マイル(約9.65km)までの走行を可能にしてくれただけでなく、転覆する可能性を限りなくゼロに近づけてくれました。
パロット社、機体の水没防止にはかなり気をつかっているようです。もし水没してしまったら大変なことになるのは容易に想像できますからね。
また、小型クアッドコプターも2種類新たにパロット社の商品ラインナップに追加されました。その名も「Airborne」シリーズ。「Airborne Night」は、LEDを搭載したタイプで、夜に遊ぶのにもってこい。「Airborne Cargo」は、レゴみたいな人形を載せて飛行させるタイプ。
このシリーズのドローンは、時速11マイル(約18km)までのスピードで9分間まで飛行させることができます。タクシーやSWAT(特殊部隊)ヘリをモチーフにしたものなど、いくつかの面白いバリエーションもそろっています。値段はというと、「Airborne Night」が130ドル(約1万6000円)、「Airborne Cargo」が100ドル(約1万2000円)。
下の動画では、「Airborne Cargo」を実際に動かしている様子を紹介しています。特徴として、さまざまな方向にスムーズに飛行できることや、カスタマイズ可能なこと、自動安定化機能や、素早く小回りがきくこと、90度や180度の動きが可能なこと、航空写真が撮れることなどをあげています。
そして、パロット社「Jumping Sumo」シリーズからも最新バージョンが登場しました。
このシリーズのドローンは、ただ単に地上を跳ね回るだけなので、航空機とは呼びがたいでしょう。ただ、水平方向にも垂直方向にも約80cmのジャンプさせることができて楽しいんです。更に、この地上走行型ドローンには、カメラはもちろん、なんと無線機能もついています! なんか無線ってわくわくしちゃいますよね。
「Jumping Night」は、時速4マイル(約6km)までの速度で走行しますが、「Jumping Race」はその2倍の速さで走行することができます。ただ、後者には夜に遊べるライトがついていません。どちらも小売価格は190ドル(約2万3000円)です。
パロット社は、間違いなく玩具の未来を開拓しつつあります。上記のドローンなんて、昔のオモチャなんかに比べたらめちゃめちゃカッコイイですよね。ただ、果たして200ドル(約2万4000円)近く出してまで欲しいものかどうかという疑問は残りますが…
一方、初心者向けのドローンに関しては激戦を繰り広げているようです。一体どの小型ドローンがこの激戦を勝ち抜いていくのでしょうか…?
Adam Clark Estes - Gizmodo US [原文]
(阿部慶次郎)