この汚れたイスの上にあるソニーのMorpheusで何度遊んだことだろう。
ヘッドセットを顔に近づけボタンを押すと別世界に連れて行ってくれるのです。ただ、一つ残念なのがゲーム数の少なさです。E3版では20近くのタイトルがあるものの、ほとんどがまだ試作段階というところ。そして、このProject Morpheusも来年前半までは出荷されないという待ちきれない感じは拭えません。
今回は、Project Morpheusで実際にデモを体験した素晴らしい作品を紹介していきます。
これは、ソニーがE3の中で最も推していたゲーム。巨大な兵器を身にまとったロボットを自由自在に操れます。6人1組のチームで銃撃戦を行い、相手に弾丸が当たると動画のように粉々に。
PS4のように鮮明な映像でありながら、目の前に巨大なロボットがいる非日常は感動するでしょう。特にコックピットから見た巨大な兵器や装備のカッコよさは圧巻です。
とはいえ、いざ闘技場に出て戦い始めると、動きが速くて気分を悪くするかもしれません。事実、頭を動かしたり体を激しく動かすので、ゲームが終わると少し吐き気を感じました。なのでヘッドセットをつける前に要準備を。
上のRIGSとは違い、コックピット内の視界はわりと広く何度も頭を振る必要もなさそうです。動画を見る限り、武器の豊富さ、銃声のリアリティは他のゲームを圧倒しています。個人的にもVRゲームの中では一番オススメです!
このゲームものめり込むほど面白いです。ワイヤーフレームで描かれた世界で戦車の戦いを体験できるというもので、大昔にAtari向けに発売されたBattlezoneの復活版です。とにかく動いているものを撃っていくという非常にシンプルなゲームですが、当然敵の砲撃を避けたり障害物に気をつけたり、ハマる要素はたくさんありそうな予感がします。
「人間テトリス」というキャッチコピーが似合うほどすごくシンプルなゲームです。実際は、目の前の壁に空いている穴に合わせて自分のキューブを回転させて穴に通すというテトリスの3D版です。通せれば点数が上がり制限時間内にどこまでスコアを取れるか競うゲーム。
当然、2Dのテトリスゲームでは絶対に味わえない立体感があります。実体験としては、回転させながら迫り来る壁にスリルを覚えこの新鮮な感覚がとても素晴らしいです。友達と一緒にスコアを競い合ったら間違いなく楽しめるはず。
タイトル通り、飛んできたボールをターゲットを狙いつつヘディングするという何ともシンプルなゲーム。戦力外通告を受けたサッカー選手の練習のようですが、ゲームが進むにつれてビーチボールや爆発するボールが飛んできたり、的に当たったら花火が上がったり、もう何でもアリです。
VRならではなのが、自分で頭を動かしてヘディングするところ。まるで現実でもヘディングが上手くなったのではないかと錯覚するはずです。
あなたは逃走車に乗っていますが、まさにその場にいるような体験を感じるはず。サイダーを取り、ラジオのチャンネルを変え、エアコンを操作、そして隣のドライバーが話しかけてくる。さらには、バイクに乗った悪党が追いかけてきて、銃を撃ち合い、倒していきます。窓から顔を出せば目の前に敵が追いかけてくる様子は、映画やドラマの世界観。今までには決してないリアリティを実現しています。
VRでホラー体験なんていかがでしょう。
廃墟と化した家のキッチンであなたは目を覚まします。気がつくと両手を椅子に縛られた状態で座っていて、さらには、目の前に床に横たわっている仲間が。その彼が目を覚ますとナイフを見つけあなたを縛っている紐を切ろうとしてくれています。
すると突然、取り乱している女性がこっちに近づいて来ます。彼女はなぜかケラケラ笑って、あなたの目の前で残酷にも彼を刺し殺したのです。そして、死体となった彼を別の部屋に運び、切り刻んでいる音をあなたは聞かされることになります。あなたは次は自分だと認識してジタバタするが、動けません。
しばらくすると、切り刻まれた彼の頭がこちらに転がってきました。それを見たあなたは、死を覚悟するのです。
動画のようにあなたはまさに馬になったかのような体験を味わえます。速いスピードで漕げば、翼を広げてまるでペガサスのように飛ぶこともできます。機器代($100=約1万2400円)とゲーム代さえあれば馬以外にもなれそうです。実際、運動不足の人にもかなりのエクササイズになりますね。
バーチャルな世界でファーストパーソンシューターを作ろうとしています。実際手に持っている武器のリアリティやゲームの面白さ自体は、まだまだ改善の余地がありますが、バーチャルな世界ならではの360度アクションになっていて、自分の背後でも何かが起きているドキドキ感は今までには無い感覚です。ゲームの精度がもっと上がったら家族ぐるみでハマりそう。
これは、怪獣と小さなロボットが対決するアクションゲームです。もしあなたが不運にも怪獣になった場合、行うことはシンプルで頭を動かしながら周りの建物などを壊して小さなロボットたちの逃げ道を塞ぐこと。一方、幸運にも小さなロボットでプレイできた場合、空から飛んでくる建物の破片などを避けながら海の方に逃げていき、電気の通った檻に怪獣を捕らえましょう。
このゲームで不思議なのが、怪獣役は怪獣目線で、小さなロボットは、ロボット目線でプレイするので、それぞれ違った世界を見ながら対戦することになることです。
これは、あなたを普段の生活からゲームの世界に堕落させてしまうかもしれません。私はなりませんでしたが….。
しかし、間違いなく日常とは違った別世界で鮮明なリアリティを感じるはずです。まるでその場所にいるかのように。このデモでは彼女が本当の人間のように近づいてきてますね。猛暑で息苦しい現実を過ごすのか、彼女との夏のひとときを体験するのかはあなた次第。そして、この体験が面白いのは、今後他のゲームでも活用できるという可能性です。サッカーや野球もこれまでの操作ではなく、実際にフィールドでプレーできるはず。
日本では圧倒的な人気を誇る初音ミクがステージ上で「ライブ」を披露しています。サイリウムを振っている間、彼女は踊ったり歌ったりしてくれるのです。さらにはステージへテレポートし、間近で一緒に踊れるなんてことも。なんと夢中になれる体験でしょう。ただしあなたが熱狂的なボカロファンであればですが。
他にもVRならではの作品がいくつもあります。実際にプレイすると熱中してしまうものばかりなので、現実の世界に戻るのが大変ですね。
Sean Hollister - Gizmodo US[原文]
(小嶋大貴)