義手の子供たちのために、スウェーデンのウメオ大学のCarlos Arturo Torres Tovarさんがレゴと互換性のある義手をデザインしました。アタッチメントが付け替えられるようになっており、子供たちが想像力のおもむくままにレゴで作った部品をつけることができます。その名も「IKO」義手。さっそくどんなものか見てみましょう。
機能は一般的な義手とそこまで変わらないものの、モジュール式となっています。モジュールの付け替えは子供にも簡単で、ねじってロックするだけ。義手は大まかに3つの部分に分かれています。「インターフェース」と呼ばれる、センサーやバッテリーが内蔵されており、体に直接触れるソケット部分。「マッスル」(筋肉)と呼ばれるモーターの入った部分。そして、通常の義手として使用するときには4本指で物がつかめるようになっている「ハンド」と呼ばれる部分が先につきます。
動画では「マッスル」や「ハンド」の部分をレゴで作った部品に付け替えて、LEDを光らせたり、モーターで先端を回転させたりしています。まさに、義手をおもちゃに変えてしまう「IKO」義手。Carlosさんはこの義手が、よりよい日常生活を実現して子供たちを力づけ、気まずさを感じているであろう他の子供たちとも一緒に遊べるようにして自信をつけさせることができれば、と考えています。
レゴマインドストームを使えば、子供のデザインしたアタッチメントをもとにして標準装備の「ハンド」と同じくらい複雑な関節だってつくれます。でも、義手がこうして動かせることよりも、子供たちが大好きなレゴを使って想像したものを何でも作れることのほうが重要かもしれませんね。LEDを光らせて「ロックマン」になりきったり、「バイオニックコマンドー」ごっこをしたりと、ヒーロー気分も味わえる素敵な義手の話題でした。
source: Umeå University via Core77 via Damn Geeky
Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文]
(abcxyz)