もちろんまだプロトタイプですけど。
グーグルが鋭意開発中の自動運転車。最高速度が時速40kmで、今年の夏から公道デビューすることが発表されているこの車は、文字通り「完全な自動運転車」です。
従来のクルマを改造して作っている訳ではないのでハンドルも要りませんし、アクセルもブレーキも必要ありません。つまり自動車の内装というものを再設計する必要があるんです。ハンドルがないってことは車内のスペースは広くなる? でもこの自動運転車はコンパクトだし…、どうなるんだろう。
そんな疑問が今回、ちょっとだけ明らかになりました。というのも、グーグルの本社キャンパスを置くマウンテンビューにある「Community School of Music and Arts」という学校で開催されたイベントで、この自動運転車のプロトタイプを一般公開したんです。
Yep, no steering wheel. Here's a look inside Google's self-driving car. http://t.co/NKimwYYyH6 pic.twitter.com/hLDkgXmBJ7
— Matt McFarland (@mattmcfarland) 2015, 7月 13
Checking out the @google Self-Driving Car prototype vehicle in @mountainview_ca #selfdrivingcar pic.twitter.com/KspowzlOeK
— Larry Chao (@lpchao) 2015, 7月 11
今回公開された自動運転車の内装は、2人乗りだからというのもあるでしょうが、かなりゆったりとした座席配置で、内装は機能的というよりはかわいいポップなものになっていました。
またこのイベントでグーグルは、自動運転車が現在のかわいらしい外装になった理由も明らかにしています。狙いとしては、一目で安全でゆっくり走るクルマということが分かるようにしたかった、ということでした。かわいらしいデザインには、しっかりとした理由があったんですね。
この自動運転車のデザインは、グーグルの考える未来のクルマのデザインに対してのひとつの回答です。全てのクルマメーカーがこれに追従するわけではないでしょうが、この内装が他の自動運転車を開発するメーカーにとって、1つの指標としてみられることは明らかです。
今後、さらに増えていく自動運転車はどのようなデザインになっていくのか。そんな視点でこの分野をみるのも楽しいかもしれませんよ。
source: The Verge
(小山和之)