Cerevoさん、なに作っているんですか!
2009年、つまり6年前からWi-Fiつき自動アップロード機能つきデジカメを作ったり、2010年にはUSTREAMスイッチャーを作ったり、他社の一歩も二歩も先を行く展開を見せてきたCerevo。今度は「家電の技術を玩具業界に持ち込む」をテーマにしたプロダクツを開発中です。
7月18日の発表会で公開されたのは、TVアニメ&映画の「PSYCHO-PASS」に登場する携帯型心理診断鎮圧執行システムのドミネーター!(商品の仮名はドミネーターマキシ) 作中で声を担当している日髙のり子さんの撮り下ろしボイスが100種以上も収録され、トリガーを引くとパラライザーからエリミネーターへと変形するんです!
これが実にスムース! 現在はプロトタイプで一部のパーツがまだ組み込まれていないとのことでしたが、完成度の高さとモノとしてのクオリティをめいっぱい感じさせるデキでして!
設定資料上の変形時間は2秒。でも、劇中の変形速度はもっと高速。ゆえに現時点では、設定と劇中の中間の速度に設定しているとのこと。なおユーザーサイドで可変時間の調整ができるようになるとのことです。
TVアニメでも映画でも、エリミネーター状態のドミネーターを真正面から見るシーンってなかったような。PSYCHO-PASS好きならマジこれは感動モノです。シズル感がハンパありません。
制作委員会から提供されたCGデータを用いたとはいっても、あの複雑怪奇な可動部まで、強度を加味した上で作られたデータではありません。ゆえの開発の難しさがあったそうですが、現在Cerevoには玩具メーカーからJoinしてきたおもちゃの変形機構に明るいスタッフがいるとのこと。社内スタッフだけでこの構造を作りあげたそうです。
各部に100個以上のフルカラーLEDを内蔵。「執行対象ではありません。トリガーをロックします」状態だとちゃんと赤く光るんですよ。
今後は銃口部にカメラを組み込み、無線LANで映像をスマートフォンのシビュラアプリにストリーミング。ランダムではありますが、犯罪係数の計測も楽しめるようになります。
Cerevo社長の岩佐さん曰く、From screen to the realを目指すとのこと。「家電のテクノロジーで、限界まで再現性にこだわり、劇中のアイテムを現実世界で再現」するとのこと。そして彼らはもともとグローバルニッチな戦略で、小ロットでも利益を上げるビジネスに長けたスタートアップです。DMM.make AKIBAとも連携しているCerevoだからこそ実現できるプロジェクトなのでしょう。
発売は2015年中。お値段は「10万円は切る」。お高いと思うかもしれませんが、現在のプロトタイプを触らせてもらった立場から言うと、アリですアリ! 外装も変形もこだわり抜いたドミネーターって、きっとこれしか出ないですもん!
source:Cerevo
(武者良太)