野次馬ドローン5機に消防ヘリ出動が阻まれてLA高速道が火の海


LA北の玄関口カホン峠で大規模な山火事が発生し、高速道の車に次々引火する中、現場に出動した消防ヘリが野次馬ドローン5機に阻まれて消火できないという、信じられない事態となりました。

このせいで消火活動に15分から20分の遅れが生じ、結果的に炎上した車は12台以上となりました。

野次馬ドローンのうち2機は「消防ヘリの追っかけまでやっていた」とMarc Peebles消防署長は苦り切った様子。

この州間高速道15号付近では約2平方kmに広がる山火事「ノース・ファイヤー」が発生中だったんですが、急に火の粉が乗用車数台に飛び火しました。消防は上下線を通行止めにし、現場に5台のヘリを出動させ水をいったんドロップしたものの、野次馬ドローンがぶんぶんうるさくて継続できなくなり、サンベルナンディーノの空港に戻ってきたのだと、米国林野局John Miller報道官は話しています。

ドローンが空中にいると危険なので、目撃後はその空域を避けなければならないルールになってるんですね。



車を乗り捨てて、逃げる人々。


同様の事件は今月これで3件目。6月の「レイク・ファイヤー」でも難燃剤散布用の小型機DC-10がドローンを目撃してしまって強制着陸を余儀なくされてます。

一番上のライブ映像を見ると、白い大型トラックには最初、燃え移ってなかったことがわかります。が、モタモタ出動が遅れてる間にこんなんなっちゃいました…。


150717drone_preventing_firefighters_track.jpg


鎮火後の現場はポスト・アポカリプス。



むうう…これはもう、野次馬ドローンは撃ち落としていいルールに変えないと…。


source: NBC

Alissa Walker - Gizmodo US[原文1, 2
(satomi)