9to5Macは16日(現地時間)、現在GSMアソシエーション(GSMA)がアップルとサムスンに対して、将来の同社製品に対して「embedded-SIM(e-SIM)」カードを採用するように交渉を進めていると伝えています。
9to5Macによると、既にAT&T、Deutsche Telekom、 Vodafone、Telefónicaなどのいくつもの世界的なキャリアがe-SIMの導入に向けて協議を重ねているとされているとのこと。ここに、新たにアップルとサムスンというスマートフォン市場を代表する ”二大巨頭” が加わることで、e-SIMの普及は加速度的に進むことになるかもしれません。
e-SIMは、日本語で表現すると「組み込まれたSIM」とでも言うべきSIMカードの一種でとなり、端末の製造段階においてユーザーがアクセス不可能な部分に埋め込まれている点が大きな特徴です。このe-SIMを採用する最大の利点は、物理的にSIMカードを交換する必要なしに利用するキャリア(の通信網)を一瞬で切り替えられるということがあります。
なお、早ければ2016年内にも搭載製品が登場する見込みとのことで、来年後半の登場が予測される「Galaxy Note 6」や「iPhone 7」などへの採用に期待が集まります。SIMカードの抱える問題点のいくつかの解消に繋がることが期待されるだけに、一日も早く一般化されることを祈るばかりです。
[9to5Mac]