雲ってそこまで夢中になるものではありませんよね。でも今回は雲に夢中になれる話を紹介します。
夕陽が沈んだ後の、サファイアのような青紫色になる雲は、我々が想像している今までの雲を超越しています。この「夜光雲」と呼ばれる現象は、春の終わりから夏にかけて夜に光輝く雲のことなのですが、オーロラのようにまれにしか見ることができないようです。
発生する状況としては、低層大気が暖かく、高層大気が零下100度近くまで冷えることで地上およそ80km地点で流星塵が氷晶となって起きるとされています。この氷晶は太陽の光を反射して、空を背景に輝くことで地上から見ることができるのです。
これまで夜光雲は、北極の上空のような高緯度地域でしか見られないとされていましたが、最近の研究では徐々に観測できる地点が南下しており、アメリカのユタ、コロラド、ネブラスカあたりの地点でも見られるそうです。北海道あたりで観測できるのもそう遠くないかもしれませんね。そして、最近の実験では6月10日にNASAが開発したAIMという人工衛星によってその姿は捉えられています。
人生でやりたいリストに加えておきましょう。
source: NASA Earth Observatory
Chris Mills - Gizmodo US[原文]
Image credit: NASA Earth Observatory
(小嶋大貴)