ロサンゼルス川がロケになっている映画はきっと何本も見たことあると思います。「ターミネーター2」、「グリース」、「ドライヴ」、などなど、挙げればきりがないでしょう。しかし、この有名な川をカヤックで漕ぎまわしたり、自転車で川沿いの道を走ったりしていない限り、ロサンゼルス市民でさえ知らない意外な景色も存在します。
T-1000型ターミネーターがジョン・コナーを追いかけていくコンクリートの川岸はおそらく最も知られていますが、実はこの部分は1930年代に大きな脅威となったロサンゼルス川の氾濫を軽減するために作られたものなのです。その一方で、水が自由に岩と岩の間を流れる、コンクリートが敷かれておらず川底の柔らかい部分も残っており、このようなところが水辺の生き物に最適な生息地になっています。
そんな自然をもっと大切にしようと、アメリカ陸軍工兵隊が川の約18キロの範囲を生態系を育む環境に甦らせる、13億ドル(約1754億円)の計画が決定されました(面白いことに、元々川にコンクリートを敷いたのも彼ら米国陸軍工兵隊でした)。全長約84キロもある川が、自然な状態に戻るには何十年もかかるでしょうが、この一歩を踏み出す決断をしたのは重要なことです。いずれにしても、昔とはかなり違う雰囲気の映画ロケになることには違いないでしょう。ターミネーターが緑あふれる川辺をオフロードバイクで走り回ったりとかね。
source: LA Mayors Office
Alissa Walker - Gizmodo US[原文]
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