「Apple Musicでライブラリがぐじゃぐじゃになって、オフにしたら手持ちの楽曲がごっそり消えた!」
と、6月末に使い始めたときには大絶賛だった著名アップルブロガーのJim Dalrympleさんが湯気あげて怒ってます。
Jimさんも最初の1週間は問題なかったんですが、ライブラリにアルバムを追加したら全曲追加されなくて、ポロポロ取りこぼしがあったり、ほとんど追加されてなかったりする不具合に気づきました。
Macで「アルバム全曲見る」ボタンを押すと、欠けてる曲が全部出てきて「追加」ボタンがまた表示されるので、それもう追加したじゃん!となるらしく。
たとえばボブ・ディランの「Blonde On Blonde」と「Greatest Hits」を追加したら、前者に収録されてる3曲が後者から欠けていたので、被りを防ぐための機能なのね…という察しはつくのですが。
これではアーティストが意図した選曲でアルバムが聴けないので、ちょっと納得いかないながらも「追加」ボタンを押したとしますよね? するとなぜか「追加」じゃなくて「マイミュージックから削除する」っていうオプションが出てくるんです。要は追加したことはiPhone側で認識してるんだけど、単に曲が表示されてないだけなのでした。
従って欠けてる曲を表示させるには、1個1個ライブラリから削除して追加し直してやらなきゃならないんですね。ただ、手動で追加しても、問題が…。
ある晩、約15枚のアルバムを調べて、欠けてる曲を1個1個手動で追加しました。死ぬほど面倒くさかったけど、やりました。ところが次の朝、iPhoneとApple Music開いたら、前の晩に追加した曲が全部消えて、振り出しに戻っていたんです。発狂するかと思いました。
むぅ…。
残りの不具合は箇条書きでどうぞ。
1)欠けた曲があるかと思えば、ボブ・ディランとニール・ヤングのアルバムの中には同じ曲が2回出てくるのもある。再生ボタンをタップすると、iTunesでアイコンが2つ出てきて、あたかも両方同時に再生してるかのように見える。しかも同じ曲でも再生時間が微妙に違ってたりする。Apple Music側で数秒短くしたか、別々のアルバムから拾って出る誤差なのかは不明。
欠けた分を取り戻すかのように、ダブルに増える楽曲
2)ZZ Topのアルバム「The Very Baddest」を追加したら、このアルバムから全曲ダウンロードするのではなしに、別々のアルバムから寄せ集めてダウンロードされた。ZZ Topのアルバム1枚買っただけなのに、欠け欠けのアルバムが何枚も追加されてしまった。
3)なぜかエレクトロニカとポップ好きと判断された。設定画面で気づいてカテゴリとおすすめバンドを削除した後も勘違いは修正されず。
4)レッド・ツェッペリンのアルバムは全部持ってるのに、Apple Musicでは認識されてなくて、ライブラリに追加するオプションが出てくる。
5)ニール・ヤングのアルバムは6回追加してもライブラリに追加されない。
6)端末の同期がまったくとれない。iPhoneで買った曲はMacに出てこない。どっちともiPadとはマッチしない。
いちおう全端末でアカウントからログアウトしてApple Music再構築を試みたり、iCloudミュージックライブラリのオン/オフ試したり、そこはアップルブロガーの意地です。思いつく限りのことは全部やったんですけど、一向に解決の目処は立たなかったといいます。心当たりといっても、BeatsアカウントをApple Musicに移行したことぐらいで、その辺りからヘンになったみたいですよ? 関連あるかどうかは?ですが。
アップルの中の人にも社外の人にも話してみたけど誰も修復方法は知らなかったんで、これは望み薄だと思って週末Apple Musicをオフにしました。そしたら購入した楽曲がごっそり消えてしまったんです。悲しいのは、何年も前にCDから取り込んだ曲(結構あった)に、もうアクセスできなくなってしまったこと。消えた曲は大体4,700曲。もはやなんの躊躇もなく端末からApple Music削除しました。アップル信用して、バックアップとっておかなかったのも痛かったですね。二度と繰り返したくないミスです。
この不具合、アップルのサポートフォーラムやツイッターでも同じ報告が出ています。日本語でも検証記事と対処法が出てますけど、Jimさんの場合、削除したなんてどこにも書いてないところがホラーだわ。バックアップは必須ですね。
image by Loop Insight、Bloomua / Shutterstock.com
source: Loop Insight
(satomi)