ニューヨークのタクシー事情、待ったなしですよ。
ニューヨーク市で配車サービスUberのタクシー台数を制限する法律が通されようとしていましたが、土壇場でデブラシオNY市長とUberが合意に達したとのことです。
ニューヨークタイムズは次のように報じています。
この合意についてよく知る3名の関係者によると、市はUberやその他の配車サービスが交通や環境に与える影響を4ヶ月間調査することを決めた。
Uberはまた、市が要求していたデータをいくつか渡すことに合意したそうです。この合意がどれくらい土壇場だったかと言うと、提案されていた法律は早くて明日にでも市議会で投票にかけられるところだったのです。もしこれが可決されていれば、Uberに代表される配車サービスは1%ずつしか拡大できないという制限が課せられるものでした。ただ今回合意に達したものの、いつかまたUberの拡大を制限する権利を市は持っていると言っているようです。
市が行ってきたリサーチに対してUberも負けじと積極的にキャンペーンを展開してきました。自らのアプリ内でも利用者に抗議を呼びかけたり、広範囲に手紙を送るといったキャンペーンも行われました。
ケイト・アプトン(モデル・女優)やニール・パトリック・ハリス(俳優)といった有名人もツイッターでこの法律に反対を表明しています。政治家でもNY州知事であるアンドリュー・クオモも反対していたりします。こちらはUber制限に反対するケイト・アプトンのツイート。
.@BilldeBlasio Why do you want to return to days when only those in Midtown & Lower Manhattan could get a ride? #UberMovesNYC
— Kate Upton (@KateUpton) July 22, 2015
「なんでミッドタウンやローワーマンハッタンでしかタクシーを捕まえられなかったような昔の状況に戻りたいの?」
確かに、Uberがなかった時はタクシー捕まえるのって結構一苦労だったんですよね...。
Uberは従来のタクシー業界から完全に敵視されているわけですが、ニューヨーク市のタクシー業界は非常に強力で、今回の法律も彼らのロビー活動に応えたものだったのは間違いないようです。
法律の成立を防いだという点では、これはUber側の勝利と言えるでしょう。
source: Uber and New York Times
Mario Aguilar - Gizmodo US[原文]
(塚本 紺)