な、なんだと…?
このニュースを聞いて、何人かの方はコカ・コーラが原点に返って80年代の製造方法に戻す(一時期のコカ・コーラクラシック)と発表したときと同じうさんくささを感じたかもしれません。中途半端なことはやめてくれ、神聖なチャックテイラーを穢さないでくれって。だがしかし、コンバース オールスターの原点とも言えるチャックテイラーが1917年に発売されて以来初のアップグレードを遂げた姿、その名も「Chuck Taylor All Star II」を見たら、そんな心配はなくなるかも。外見は当時のデザインのままほとんど変わらずに中身・機能性の部分が格段にレベルアップし、より足にフィットするようになりました。
どうしてそこまで機能性が上がったのかというと、言わずもがなナイキの高い技術のおかげなんですが…。昔ながらのコンバースを愛している人としては、コンバースをナイキに侵略された感が拭いきれないかもしれません。でも考えてみてください。2003年、コンバースの破産前にナイキが買収していなかったら、このチャックテイラーだって今存在していなかったんですから。それにありがたいことにナイキさんはコンバースへの敬意も忘れてはいないので、今回のChuck Ⅱはきちんと両者のいいとこ取りがされた結果とも言えると思います。コンバースのクラシックなデザイン、そしてナイキの最先端の技術です。
公式でもアナウンスされていますが、一番大きく変わったところといえば、Lunarlonという素材が使われていること。Lunarlonはナイキによって開発されたもので、軽量かつ弾力性があるため、主にランニングシューズやバスケットシューズなどに使われています。そして、今回のアップグレードからChuck Ⅱのラバーソールにも採用されることになりました。もちろん、コンバースのチャックテイラーを履いてレースで走ったりバスケをしたりすることはまずないと思いますが、一日履いていても快適に過ごせるのは確かです。
他にも、かなり微妙な違いですが見た目でわかる変化もあります。滑らないベロと微細な穴が開いたスエードの裏地(上の画像でも見えます)です。これのおかげで通気性がよくなり、足が蒸れにくくかつ異臭を放ちにくくなりました。でも実際に店頭で見たとき、オリジナルかChuck Ⅱかを見分けるのはなかなか至難の業。そんなときは値札を見てみてください。Chuck Ⅱの方がオリジナルより15ドル(約1,860円)高くて、ハイトップは75ドル(約9,300円)、ロートップは70ドル(約8,700円)で販売されます。
98年の歳月を経て、良いところはそのままに新しく生まれ変わったチャックテイラー、早くこの目で確かめたい!
source: Bloomberg Business
Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文]
(SHIORI)