KitGuruは25日(現地時間)、米SanDiskが2016年内に「6TB」および「8TB」の ”ハイパースケール型” データセンター向けSSDの提供を開始する見通しと伝えています。
SanDiskのデータセンター向けSSDシリーズ「Optimus Max」
KitGuruによると、先日開催されたカンファレンスコールにおいて「12GB/s」対応の次世代SSDの開発を行っており、2016年内にも市場に投入される予定であることが同社幹部のサンジャイ・メヘロートラー氏によって明らかにされたとのことです。
また、現在同社から提供されているデータセンター向けSSDの最大容量は4TBとなっていますが、その新型SSDシリーズには6TBと8TBモデルも用意されるほか、製造には東芝の「15nmプロセスMLC NANDフラッシュメモリ」が採用されていることが過去に明らかにされています。
データセンター向けSSD製品の最大容量の向上ペースのイメージ図
なお、現時点ではMLC NANDフラッシュメモリがハイパースケールデータセンター向け製品における主流となっていますが、将来的にSanDiskは東芝によって開発された積層型の「3次元フラッシュメモリ(BiCS)」へとシフトチェンジし、より一層の大容量化と高性能化を推し進めることが計画されている模様です。
データセンター向けのSSD製品は一般消費者にとっては縁遠い存在ではありますが、全ラインナップの中でもハイエンドに属する製品でもあり、それが進化することでひいては一般向けのSSD製品も進化の恩恵に与ることになります。
期待されるほどの大容量化と低価格化が実現されていない感もあるSSDですが、近い将来にも開始される見込みの ”積層型フラッシュメモリの普及” を契機に、今の状況が好転することに期待したいところです。
[KitGuru]