国産もやっと出始めましたね。
昨年3月に発表されながらも、各社ともなかなか対応・普及がすすまなかったアップルのCarPlay。一部の高級車と別売のカーナビを除いては、発表された2014年中に対応モデルが発表されることは結局ありませんでしたね。
その間に6月にはライバルであるグーグルのAndroid Autoが発表され、メーカー各社は両方の規格に対応する方向に舵をとりはじめました。
そして、今年に入り各社徐々に対応車種を発表。5月には国産メーカーとしては実質初となる三菱が対応モデルとしてパジェロを欧州向けに発表。それに続けて今度はホンダが対応車種を発表してきました。
今回発表されたのは同社のミドルクラスセダン「アコード」。CarPlayとAndroid Autoの両方に対応して、北米で8月より発売される2016年モデルより実際に搭載していくとのことです。ホンダは以前より同社のオーディオ・ナビシステム「Honda Connect」にTegra 3を用いたAndroid 4ベースのシステムを使っており、この分野での開発では他社より一歩リードしていた部分があったのかもしれません。
ちなみに今回アコードが発表されたのは、ホンダが今年移転・拡張した研究開発施設「ホンダシリコンバレーラボ」のお披露目イベントの中でした。ホンダは15年前の2000年よりシリコンバレーに研究開発施設を設け、今回の移転・拡張は今後更に研究を進める必要のあるコネクテッドカー技術の研究開発強化のためと伝えられています。
ホンダとしては、もちろんこのアコードだけでなく今後様々な車種に搭載していくとも語っており、数年後には各メーカーとも標準装備化している可能性も否定できないかもしれません。
(小山和之)