よりハイエンドなVR制作を。
ノキアは、VRを制作するプロフェッショナル向けの360度カメラ「OZO」を発表しました。詳しいスペックと価格は、秋頃に公表する予定です。
OZOはシャッターセンサーで同期する8台のカメラと8個の指向性マイクを搭載しています。360度撮影と音声の収録が同時にできますし、パノラマ合成も自動的にされます。処理速度が速いので、自分が作っているVRコンテンツをリアルタイムで確認しながら撮影できるんです。それに低解像度であれば、数分でレンダリングできるので、生中継とまでは行きませんが少ないタイムラグで配信できます。
これまでのVRコンテンツは、ゲームや没入型のCGコンテンツが主流でした。ですが、今年に入ってからは映画や広告、メディア向けのハイエンドなVRコンテンツも市場として注目され始めています。自社でも360度カメラを開発し、8月にハリウッドでVRスタジオをオープンするスタートアップJauntは、OZOの最初の顧客として契約を結びました。
より深く没入できる高品質なエンターテイメントが、この先どんどん増えていきそうですね。ニュースなども見るものではなく、体験するものに変わっていくかもしれません。
(高橋ミレイ)