何があったのか?
ホワイトハウスは2年間無視し続けてきた、エドワード・スノーデンを赦免する署名運動に、正式に回答しましたよ。その答えは「ノー」。
オバマ大統領の国土安全保障及び耐テロ担当補佐官リサ・モナコは署名運動に答える形で、激しい抵抗を示しています。
スノーデンは私たちの国の安全やそれらを守るために日夜働く人に危険をもたらす機密情報を盗み、公開するという危険な決定を下しました。
(中略)
彼はアメリカに戻り、陪審員の前で裁かれるべきです。独裁主義政権の保護を受けるのは間違いです。彼は彼自身の行動がもたらす結果から逃げまわっているだけです。
成程ホワイトハウスはかなり強い意見を持っているようで、現行の法律が変わらない限りスノーデンがアメリカに戻る可能性が低そうですね。スノーデンは諜報活動取締法(Espionage Act)と政府が所有する情報を盗んだ罪をアメリカ政府から問われています。
この署名運動はホワイトハウスのサイト内の「We the People」セクションで2013年6月9日に開始して、これまで167,955人が支援を表明(記事執筆時)していました。
それにしてもなぜホワイトハウスは2年間も署名運動に返信することを放っておいたのでしょう? NSAの監視プログラムは違法だと5月に裁判所が判決を下したように、オバマ大統領だけでなくアメリカ国内でも大統領選挙を控えてスパイ活動への対応は厳しさを増しているようです。国防=スパイ活動が重要視される世の中になって、次の米大統領はどうなるんでしょうか...?
source: The Intercept
(Yohei Kogami)