あの製品もアマゾンで買えるかも。
テック系ニュースやクラウドファンディングのサイトには、最新のテクノロジーを使った製品がたくさん載っていますよね。なかには「ちょっと欲しいな」と思う魅力的なガジェットもあったり。
でも、まだ国内で買えなかったり、思い切って海外に注文してもちゃんと届くのか心配で、なかなか手が伸びないのも事実。待てど暮らせど商品が届かないのは、海外のクラウドファンディングにはときどきあるトラブルみたいですから。
製品を開発しているスタートアップも悩みはつきません。せっかく良いアイデアのプロトタイプを作っても、マーケティングや在庫管理、流通などの課題が山積み。そのまま、ユーザーの手に渡ることなく消えていく製品も少なくないようです。
「だったら、スタートアップを支援しつつユーザーとつなげば、みんなハッピーじゃん。ウチの巨大なネットワークでね!」と乗り出したのがアマゾン。「Amazon Launchpad」という特設ストア付きのサービスを、スタートアップ向けに開始しました。IndiegogoとY Combinator(シリコンバレーで投資と起業家の育成をしている)とも提携しています。
アマゾンを利用しているユーザーは、いつもと同じようにそこで買い物ができます。もう、いちいちカード情報をECに登録する必要もありません。それにアマゾンなら安心ですよね(最悪在庫がなくてもお金は戻ってきます)。
Amazon Launchpadのページにはカバー写真もあり、使用イメージをドーンと掲載できます
Amazon Launchpadが、審査を通過したスタートアップに提供しているサービスは、大きく分けて3つ。
・ブランディング
商品を紹介するページには大きなカバー写真や動画を掲載できます。開発の背景について紹介もできますし、ユーザーが質問できるコーナーなどもあります。
・ユーザーへのリーチ
アマゾンの強みは何と言ってもユーザーの多さ。それまでアマゾンを利用していたユーザーの購入履歴に沿って商品をレコメンドするなど、商品を買ってくれそうな人に商品をリーチさせるのを手伝います。在庫管理やカスタマーサービスもアマゾンが代行しますし、送料無料のAmazonプライムの対象商品にもできます。
・海外展開
商品説明など、スタートアップ側に準備ができたら、米国以外のアマゾンへの掲載もできます。もちろん各国への出荷もアマゾンが代行します。
ユーザーとしても、今まで流通していなかった商品を手軽に買う楽しみが増えそうですね。商品もかなりのバリエーションがあるようです。ガジェットに限らず、家電や食品、美容関係などもあります。
source: Amazon
(高橋ミレイ)