今日(米国時間7/30)、Facebookは太陽電池を動力として強力なレーザーで通信するAquilaドローンによるインターネット接続の提供について 詳細な計画を発表した。 それによると、Facebookは自身でISP(インターネット・サービス・プロバイダ)になる意図はないという。記者会見でFacebookのエンジニアリング担当副社長Jay Parikhは「われわれはFacebook ISPを作るつもはない」と述べた。
Facebookの計画は、このドローンと通信テクノロジーを世界のキャリヤに提供し、それによって既存のモバイル網から取り残されている10%の人々がインターネットに接続できるようにしようというものだ。
Facebookはこの人道的計画を推進しているNPO、Internet.orgが必要とする資金の大半を供給している。Facebookはインターネット接続の普及を通じて世界のすべての人々を知識経済に参加させることだ。ただし、私の質問に対してParikhは「ソーラー・ドローン、フリースペース光学レーザー通信、その他のテクノロジーをわれわれがライセンスないし販売することはあり得る」と答えた。つまりFacebookは「世界を結びつける」目的を達成すると同時にその過程で利益を挙げることも可能なわけだ。
昨日発表された四半期決算でFacebookは対前期比で大幅に支出を増加させている。昨年の15億ドルから$27億ドルへと増加した支出の大半はこのドローン・プロジェクトのようなR&D関連だ。その成果を販売ないしライセンスすることができればこうした経費を回収できる。
Facebookはこのプロジェクトで2つの重要な成果を発表した。
2013年後半に、 Facebookがリーダーを務めるInternet.orgはテレコム企業各社と提携して、インターネット接続を「残りの50億の人々」に届けるためのイニシアチブを発表した。テレコム業界もオンラインへの新規参加者が低減しつつあるという問題を抱えており、Facebookのプロジェクトに賛同したわけだ。50億人を新たにインターネットの世界に引き入れる上での課題は大きく分けると以下の3つとなる。
インターネット接続の拡大についてはGoogleも力を入れている。成層圏に多数の気球を滞空させて接続を提供するプロジェクトLoonについて、昨日Googleとスリランカ政府は、スリランカ全土をこのプロジェクトでカバーする計画を発表した。先に接続を提供した陣営がその地域で大きな影響力を獲得できるため、FacebookとGoogleは激しい先陣争いを繰り広げている。
携帯無線網の中継塔は土地の取得、建設、警備すべてに費用がかかり、しかもごく近距離しかカバーできない。通常の携帯無線網の方式は人口密度の低い僻地では経済的にまったく成り立たないのだ。
Facebookは地上の光回線、ドローン、人工衛星の組み合わせによって最終的には地球上のすべての人々がインターネットに接続できるようになると期待している。
マーク・ザッカーバーグは「飛行機とレーザーでコミュニティーを結びつけるなんてサイエンス・フィクションみたいだが、サイエンス・フィクションというのは実際、未来のサイエンスであることがたびたびある」とコメントした。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)