なんだかいい話ばかり聞く、Windows 10へのアプデート。そんなにうまい話ってあるの? 1週間レビューを終えた米GizmodoのSean Hollister記者は、アップデートのリスクを身をもって体験しました。
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ほとんどのレビューにおいて、Windows 10は非常に好評です。一応初期のバグが消え去るまで待ったほうがいいという声もありますが、Windows 8.1に簡単にロールバックできるよ、という甘い囁きも聞こえてきます。それって本当?と試したところ、いうほど単純ではありませんでした。
上のスクリーンショットが、Windows 8.1へのロールバック画面です。復元ボタンをクリックしてみると…
なんで巻き戻すの?みたいな未練っぽい画面が表示されたり…
処理には時間がかかるから電源に接続してね。あとアプリや設定の変更が消えることもあるよ、みたいな警告を読みつつ…
そして長々しい再起動を何度かした後、Windows 8.1に戻ることができます。
一見、特になんの問題もないように見えますね。アイコンの場所も変わってないし、壁紙も昔のものに戻りました。しかし、Chromeブラウザを起動しようとすると、このようなエラーが。
また、Adobe PhotoshopやPremiereはどこかに行ってしまいました。アプリのリストや検索機能からも彼らを見つけることはできません。
ただ、見つからないアプリが削除されたわけではありません。確かにHDDの中には存在していて、プログラムフォルダの中から直接起動することならできるんです。
業務用連絡アプリのSlackは使ったことがありますか? ロールバック後にSlackチャットのリンクからWebページを表示しようとしたんですが、ブラウザとの関連付けが消え去っていて開くことができませんでした。
これらはたまたま私が見つけた不具合であって、ロールバックによって起きた不具合はまだまだあると思います。正直、かなり使いづらい…。
ただ救いなのは、Windows 10が非常によくできていることです。このロールバック機能を使うことはそうそうないでしょう。もちろんアップデート前の下調べは必要ですが、Windows 10へのアップデートは怖がるようなものではなさそうです。
Sean Hollister - Gizmodo Reviews[原文]
(塚本直樹)