目線を変えると物事は違って見える。
日常的なものを航空撮影することで非日常的な美しさを作品として残すことで有名な、フォトグラファーのJeffrey Milsteinさん。以前ギズモードでも豪華客船を真上から写した作品を紹介しましたが、彼の新作「LANY」では2つの巨大都市をヘリコプターから撮影しています。グーグルアースのおかげで航空写真なんて見慣れてるわと思いつつも、彼の独特の構成力と色彩感覚で芸術的に美しい景色にただただ見入るばかり。
「ほとんどの人は普通なかなか見ることができないけれど、私が美しいく魅力的だと感じている景色を見てもらいたい」とMilsteinさんはWiredに語っています。「私たちが普段生活している地球上の風景がいかに幾何学的な要素を含んでいるか。例えばPark La Breaのフリーメイソン風の幾何学的な構成は、地上から見上げるだけでは絶対に気づきません」。
ロサンゼルスとニューヨークという世界的に有名な都市がまるでパッチワークのように見えるこれらの作品はそれだけで楽しめますが、このシリーズの一番おもしろいところはMilsteinさんが2つの都市の同じような地区をまったく同じ角度から撮影していること。空の上から見た風景がLAとNYでどんな風に違うのか、それを比べながら見てみると新しい発見が出てきそうです。
ボザール建築のビルで埋め尽くされたニューヨークの経済地区
屋根が平らなロサンゼルスのダウンタウンのビル群はヘリポートがやけに目立つ
ネオンの光の並で鼓動を打っているように見えるニューヨークのタイムズスクエア
空から見るとユニバーサル・スタジオもこんなに小さい! テーマパーク風のおもちゃみたい
ロサンゼルスの港に積み上げられたレゴブロックみたいな運送用コンテナー
ニューヨークで一番有名なモニュメントも幾何学風の石盤の上に乗った緑の斑点にしか見えない
ロサンゼルスの低層バンガロー、プールの点々付き
こちらはニューヨークのアパートメント群、間に木がこんもり
MilsteinさんのLANYはただいまロサンゼルスのKopeikinギャラリーとニューヨークのBenrubiギャラリーにて8月22日まで展示中です。彼が写したロサンゼルスとニューヨークをこの目で見てみたいですね。
source: Jeffrey Milstein
Alissa Walker - Gizmodo US[原文]
(SHIORI)