自転車で犯人を追いかける警察、セグウェイで犯人を追いかける警察、世の中にはいろんな警察がいますが、米サンフランシスコ市警察は「Quadski」を導入しちゃいました。
cはATV(四輪バギー)に可変するジェットスキー。言ってみれば「MI6の資金力がない人向けのジェームズ・ボンド風乗り物」といった感じのシロモノです。使いどころもなかなかなさそうな気もしますが、先週行なわれた野球中継の間にサンフランシスコ湾をパトロールする様子が映し出されていました。
The San Francisco Police Dept's amphibious "Quadski" in McCovey Cove (H/T @SportsGrid) pic.twitter.com/2ZCc749Dfq
— Darren Rovell (@darrenrovell) 2015, 7月 26
#sfpd. I'm sure the cops will say they were zipping around Mission Bay on important police business but looked fun. pic.twitter.com/tPxlRxgfSq
— C.W. Nevius (@cwnevius) 2015, 7月 26
「警察は重要な任務だと言うんだろうけど、これは楽しそうに見えるね。」
Quadskiはそう新しい乗り物というわけでもなく、米Gizmodoでは9年前にとりあげていますし、BBCの「トップ・ギア」をご覧の方も見たことがあるでしょう。
サンフランシスコ市警察が持っているのはどうやらQuadski XL。陸でも水上でも時速約72キロのスピードでかっ飛ばせて、お値段は大体5万ドル(約618万円)です。でも市警察はこの乗り物を血税を使って買ったわけではないようです。SFistによれば「これはSalesforce.comのCEO、Marc Benioffさんからの贈り物」で、Marcさんはサンフランシスコ市に3台を寄付したんだそう。
Quadskiはアメリカだけでなく、ほかの国でも犯罪との戦いに使用されています。ドバイの警察は(当然ながら)Quadski部隊を持っています。
たしかに素敵な乗り物ではありますが、実際こんなものがあっても「犯罪者がバイクで逃走、バイクを乗り捨てボートで逃げ出す」なんて「ベイウォッチ」で見たことあるような稀な事件でもなければ活躍の場がなさそうですね。ホームランボールを追いかけて野球場のコンコースからドボンと水中に落ちちゃった人が先日いましたが、そんな状況で颯爽と駆けつける姿も見てみたいものです。
Alissa Walker - Gizmodo US[原文]
(abcxyz)