ちょっとそこまでお願い。
南アフリカのジャングルの夜。暗闇に光る目と大きな体は、立派な角を持ったクロサイです。
しかしよく見ると、背中の上でも何やら光る物体が。ん? これ、ネコじゃね?
こちら、正確には「ジェネット」と呼ばれる種。マングースのような突き出た鼻、大きな耳、そしてとても長いシッポを持っています。体はネコに似ていますが、脚は短く、模様はまるでヒョウのようですね。
体だけでなく、その生態もいいとこ取りなジェネット。走るのが速く、ジャンプ力もあって、木に登るのも大得意。昆虫や小動物をその主食とし、アフリカ全土に広く分布しているそうです。
以前にも、水牛の上に乗る姿が捉えられたことのあるジェネット。今回乗っているのは絶滅危惧種でもあるクロサイということで、この姿、世界ではじめて撮影されたものだそうですよ。
それにしても気になるのは、「一体何をしているのか」ですよね。アフリカの野生動物保護団体Wildlife ACTいわく、エサを探しやすくするため、より高い位置であるクロサイの背中に乗っている、または、そもそも背中に寄生している虫を食べているのではないか、ということです。
どちらにしろ、ちゃっかりクロサイを利用しているジェネット。性格はやはりネコ似なのかもしれません。
Photo: Bernard Dupont
source: National Geographic
Wes Siler - Gizmodo IndefinitelyWild[原文]
(渡邊徹則)