フェイスブックは実名が基本ですけれど…。
ネタ元のロイターが報じたところによりますと、ドイツにてフェイスブックを実名以外でも利用できるにすべきだという動きが正式にでてきました。フェイスブック・ドイツの監視も行なうハンブルグを拠点とするデータ保護当局は、ユーザーに実名を強要すべきではないとして、サービス側がユーザーのフェイク名を一方的に実名に変更することはできないと命じました。
事の発端は、ある女性ユーザーがフェイク名で利用していたフェイスブックアカウントがバンされたこと。さらに、フェイスブック側にID提示を求められたあげく、一方的にアカウントを実名に変更されたと、女性が当局に訴えたことで問題が明るみになりました。この女性は、仕事上の理由で実名でのSNSを避けており、当局曰く、実名強要は彼女のプライバシー侵害にあたるとしています。この命令に対して、フェイスブックは「非常に残念だ」とのコメントを発表。
一方、フェイスブックCEOのザッカーバーグ氏は、先月フェイスブック上で行なわれた質疑応答にて実名について語っていました。曰く「本当の名前とはキミが名乗る名前や友達がキミを呼ぶ名前のこと。友達みんながキミをニックネームで呼び、キミがそれをフェイスブックで使いたいなら、使えるべきだ」とのこと。つまり、ザッカーバーグ氏自身は、実名登録にこだわっている様子はないわけです。
法の下に、実名登録をすべきかどうかを決めることはできません。少なくとも、今はどちらが正しいといえるものはありません。が、多くの人がそれをサービスに求めるのならば、改善の余地は十分にあるのでしょう。実名登録はフェイスブックの強みであると同時に、大きな弱みにもなっているのです。
Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文]
(そうこ)