貴重な休みを使って待ちに待った観光旅行! でもどれだけ綿密に旅を計画しても、天候だけは自分でコントロールできません。それでも快適な観光を楽しめるように、気温や雨に反応してその時々の天候に最適な場所へと案内してくれる地図がこれです。
デザイナーのCamilla Hemplemanさんが自らの旅行経験にインスパイアされて作ったのがこの「BATH °C Thermo Colour Map」。そこに描かれているのはCamillaさんの故郷、イングランドのバースです。地図そのものは建築用の透湿・防水シートに主に用いられ、化学防護服や財布などにも使用される防水不織布「タイベック」でできています。使用されているインクは熱変色性のものが使われており、温度や水に反応して色が現れます。
左から、雨に濡れた時、25~30度の時、15度以下の時
もし雨が濡れれば、地図には博物館や教会、ギャラリーなど屋内で観光できる場所が現れ、外が暑い場合は公園や庭が表示される仕組みです。布なので折りたたんでポケットにしまい込めるし、インクが物理的に印刷されているので、バッテリーもGPSも通信もなしで使える便利な地図です。
今のところこの地図はただのコンセプトですが、これに使われている技術はすでに存在するものです。もしかしたら近い将来自分でもこんな地図をつくれたり、印刷できたりできるようになるかもしれませんね。この技術を使って、日本でも熱中症になりやすい温度になると、どこに行けば涼めるか表示されるような地図があってもいいかもしれません。
source: Camilla Hempleman via designboom
Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文]
(abcxyz)