留学関連を中心とする中国の情報サイト「服諾網」はこのほど、日本に留学した中国人は現地社会に溶け込み、何か問題が生じた場合には、自らがすべきことをした上で、「他人に迷惑をかけることを恐れず」に周囲に教えを請い、助けを求めるようアドバイスした。
文章は、中国人留学生が学校とアルバイト先と自分の部屋だけを行き来するだけになっている場合が多いと指摘。自室では、インターネットで中国のテレビ番組を見たり、ゲームやアニメを見るだけで、事実上の「引きこもり」と主張した。
問題は、中国人学生の自立能力の低さという。父母に助けられることが多く、出国の際には「自分を改造しよう」と雄志を抱くが、しばらくすると「個人の殻に蟄居」することになる。
文章は、中国人学生のコミュニケーション能力の低さも指摘。学校・アルバイト先・自室だけを結ぶ生活は、学生として異常ではないが、留学生であるからには外国社会と多く接触し、学校内外の社交活動にも多く参加すべきと主張した。
さらに、留学生活中に問題に直面することは必ずあるとして、自分がすべきことをした上で周囲に教えを請い、必要な場合には助けを求めることも必要として、他人に迷惑をかけることを恐れるばかりでは、問題の解決にならないと指摘。一方で、「他人を助ける必要がある場合には、自分の力が及ぶかぎり、助けなければならない」と主張した。
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◆解説◆
しかし留学生の大部分は学位や資格を取得し、その後の自分の人生に役立てている。日本嫌いになる者もいるが、実際には日本社会のよさを理解し高く評価するようになる者が圧倒的に多い。したがって、「きちんとした留学生を多く受け入れる」ことは、日本の国益にも合致すると言ってよい。
自らの留学生活を振り返り、「一人っ子として甘やかされて育ったが、苦しい留学生活を通じて、鍛えられた」と語る者がかなり多い。ただし最近では、実家が裕福になり仕送りだけで留学生活を送る者も増えた。結果として、留学生活が自立心や自立能力の確立に役立っていないケースも目立つようになったという。(編集担当:如月隼人)(写真は服諾網の上記文章掲載頁キャプチャー)