29日、環境省は、ミドリガメを2020年をめどに輸入禁止することを決定しました。
縁日などで売られて人気のミドリガメは、ミシシッピアカミミガメといい、繁殖力が非常に強いことが知られています。
実際のところ、飼いきれなくて捨てられたミドリガメは、繁殖しており、雑食のため、レンコンなどの野菜の新芽を食べる被害がひろがっていることが確認されています。また、在来種のニホンイシガメの生息域を奪う傾向も見られるため、環境省は今回の措置に踏み切ったとのことです。
ミドリガメは、1950年代に日本に持ち込まれ、ペットショップや縁日で販売されてきました。90年代には、年間100万匹が輸入されたことがわかっています。環境省は、ミドリガメを「特定外来生物」として指定。2020年を目処に輸入が禁止されますが、それまでに飼われているミドリガメについても、届け出制となるとのこと。ちなみに野生化したミドリガメは駆除されるとのことです。
法令の規制によって、気軽に飼えるペットではなくなってしまいますが、本来、生き物は最後まで責任を持って飼うのがマナー。ましてや、生態系を破壊しかねない生物なら、なおさら厳格に管理する必要があると思います。今回の措置は致し方ないですが、それと同時に、飼い主の方はマナーをしっかり守るようにしていただきたいですね。
※写真は足成 http://www.ashinari.com/2012/05/10-361797.php
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