JAXAさんは、ほんまにすごいですなー。
これから新幹線がリニアモーターに代わると、人生における移動という無駄な時間が短縮できるように、これからの旅客機も通常のジェット機から超音速へと間違いなくシフトしていくでしょう。
そこで、問題になってくるのは、その超音速であるマッハ1の壁を破るときに発生するソニックブームという衝撃波。この衝撃波は、超轟音を発し、機体にも大きな影響を及ぼします。そのため、超音速旅客機で有名なあのコンコルドも海洋上でしかも高度も高い時にしかマッハ1以上は出していません。
その課題となるソニックブームですが、現象は分かっていてもなかなか測定の難しい衝撃波でありましたが、このたび国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(通称: JAXA)は世界で初めてソニックブームの計測と低ソニックブーム設計を施した試験飛行を成功させました。
試験は、スウェーデン・エスレンジ実験場にて試験用機体を気球で上空まで飛ばし、落下させることで超音速へ加速させます。そして、マッハ約1.3に達した際のソニックブームを地上に設置した計測器にて計ったようです。
結果、試験は成功し、JAXA独自の低ソニックブーム設計の実現性を今後解析とともに実証してくとのことです。それにしても試験の為に上空へと持って行く気球がとてつもなく大きいです。
でも、なんでそんなに急ぐんでしょうかね。確かに速ければ移動の時間も短縮できて、有効に時間が使えるかもしれませんが、その移動も含めて旅は楽しみたいとも思うんですよね。しかしながら、この低ソニックブームの設計によって、時間の短縮の他にも見込まれるものがあります。それは飛行の安定化も考えられ、さらに燃費もよくなるんです。
こうやって試験を繰り返し、世の中はどんどん良くなっていくんでしょうけど、この技術は軍事的な方面にも使われそうですから少し複雑です。
source: 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 プレスリリース
(okeyuhi)