中国メディアの中国財経報網は7月31日、韓国経済が不振に喘いでいることを伝え、韓国政府が度重なる景気対策を迫られていることを紹介したうえで、韓国経済が低迷する背景について論じた。
記事は、輸出に極度に依存する韓国経済が「世界経済の回復が想定より緩慢であることの影響をまともに受けている」と指摘し、韓国政府は2014年から消費などの内需を刺激するために、さまざまな景気対策を打ち出していると指摘。さらに、韓国政府がこのほど15年内に景気対策として22兆ウォン(約2兆3363億円)の補正予算を編成したことを紹介した。
続けて、韓国経済が景気対策を相次いで打ち出さざるを得ない理由について、世界経済の低迷を挙げた。さらに、韓国の国内総生産(GDP)に占める輸出の割合は1996年は27.7%だったが、2011年には56.2%に増加したとし、「韓国経済は対外依存度が高すぎる」と指摘した。
また、体外依存度が高すぎるため、韓国経済は世界の経済環境の影響をまともに受けるとし、「世界経済が低迷すれば韓国の輸出が減少するのは当然」とし、それにともなって株式市場や債券市場、為替といった金融市場も影響を受けると指摘した。
続けて、韓国経済にとって製造業は主力産業だとしつつも、「世界規模でみれば韓国の製造業のレベルは中くらい」とし、韓国政府も製造業の高度化に取り組んでいるとしながらも、「韓国は経済構造の調整速度が緩慢だ」と主張。
韓国国内で経済構造の調整が進展しなければ、製造業の設備投資が進まず、競争力が低下し、企業そのものが淘汰されてしまう可能があるとしたほか、企業の海外移転が進めば韓国国内の設備投資が減少し、結果的に経済が停滞する恐れがあると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)