放射能漏えい検知器故障=再処理工場で、落雷影響か―原燃

 日本原燃は3日、原発から出る使用済み核燃料からウランやプルトニウムを取り出すことなどを目的とする再処理工場(青森県六ケ所村)で、極めて高い線量を出す高レベル放射性廃液が漏れた場合に検知する装置が故障したと発表した。

 原燃などによると、2日午後6時50分ごろ、再処理工場の建屋の一つで異常を示す警報が鳴り、2系統ある検知装置がいずれも動作不能となった。廃液の水位に変動はないといい、原燃は「漏えいの可能性はないと判断している」と説明している。

 同8時半ごろには同じ建屋内の圧力計の一部でも正しい表示ができないことを確認。当時、この地域では雷が発生していたといい、原燃は関連を調べている。