作法や礼儀、決まり事…この世の中には“常識ある社会人”として生きていくために守るべきルールが存在する。これらの「常識」が、職場の上司や同僚、友人、親戚などとの円滑な人間関係を保つためのものだとはわかっていても、「無くしてもいいのに…」なんてつい思ってしまうことがあるのも事実。そこで20~30代の社会人男女200人に、できれば無くなってほしい習慣をアンケート調査した。(協力・アイ・リサーチ)
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〈できれば無くなってほしい習慣TOP10〉
(※全15の選択肢から上位3位まで回答。1位は3pt、2位は2pt、3位は1ptとして集計)
1位 目上の人へのお酌 157pt
2位 飲み会の余興 134pt
3位 義理チョコ 111pt
4位 冠婚葬祭のお返し 108pt
5位 飲み会などの二次会 105pt
6位 結婚式のご祝儀 99pt
7位 職場へのお土産 87pt
8位 お中元・お歳暮 85pt
9位 「大安」「仏滅」など 81pt
10位 故人に戒名 77pt※番外
11位 年賀状・暑中見舞い 65pt
12位 お盆時期に夏休み集中 43pt1位、2位には「飲み会」にまつわる慣習がランクイン。楽しく盛り上がりたい飲み会なのに、お酌や余興といった暗黙のルールに従わなければいけない空気があることに、わずらわしさを覚える人が少なくないようだ。では、それぞれに寄せられた意見を、ご紹介しよう。
【1位 目上の人へのお酌】
「わざわざお酌をするタイミングを見計らっていると楽しく会話したりおいしく食べられないから」(36歳・男性)
「お酌は相手による。したければ、する。自分が相手の立場ならお酒が弱いので、お酌してほしくない」(39歳・女性)
「めんどくさい。飲みたい人には好きに飲ませとけばよい」(27歳・男性)
「それぞれペースがあるので」(37歳・男性)【2位 飲み会の余興】
「単にストレスから解放されて飲むこと、話すことを楽しみたいのに、義務的にやらされることでさらにストレスをためこむから」(39歳・男性)
「参加者全員で楽しくお酒を飲んで食事ができればよいと思う」(37歳・男性)
「わざわざ仕事の時間を割いてまで練習するほどのことじゃない」(26歳・男性)
「盛り上げるほうも億劫だし、なくても盛り上がるから」(37歳・男性)【3位 義理チョコ】
「あげる必要性を感じないから」(35歳・女性)
「無駄な出費であるから」(31歳・女性)
「用意する側ももらう側も負担しかない」(37歳・女性)
「お返しが面倒だから」(32歳・男性)
「気を使っているのが分かるから」(37歳・男性)【4位 冠婚葬祭のお返し】
「お返しするならご祝儀を取らなきゃいい」(29歳・男性)
「返す前提なら、そもそもいらない」(29歳・男性)
「送る方もお返しする方も両方大変なので」(37歳・男性)【5位 飲み会などの二次会】
「強制参加の2次会は意味がわからないから」(30歳・男性)
「一回集まったのだから十分だと思うし、本当に行きたい人だけが行けばいいと思う」(36歳・女性)
「すすんで行きたいとは思わないから」(34歳・男性)【6位 結婚式のご祝儀】
「もう参加費みたいにベタにしてほしい」(38歳・女性)
「結婚してないと損する」(34歳・男性)
「高いし、誘われたのに払うのがわからない」(33歳・男性)【7位 職場へのお土産】
「旅行に行ったら毎回買ってこなくてはいけないのでお金がかかるから」(35歳・女性)
「こちらは気を遣っているのに、さほど喜ばれない。旅行しない人は一切買ってこないので、配り損になる」(35歳・男性)【8位 お中元・お歳暮】
「義理のみで送っている気がするから」(32歳・女性)
「もらっても送り返すのだから、意味がない」(25歳・女性)【9位 「大安」「仏滅」など】
「仏滅を避けてお祝い事をするのは大変」(35歳・男性)【10位 故人に戒名】
「何の意味があるのかよくわからない上に、戒名料なども安くないから」(31歳・男性)今もこうした習慣を大事に考えている人たちがいる一方で、もはや形骸化しているといえるようなものもありそう。慣習を破るのはなかなか勇気がいるだけに、誰かが「やめる・無くす」と言ってくれるのを待っている人は、案外多いのかも…。
(二祥 翼)※当記事は2015年08月01日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。