自民党の武藤貴也衆院議員(36)がツイッターで、安全保障関連法案の反対運動を展開している学生団体「SEALDs」について、「自分中心、極端な利己的考え」などと非難していることが3日、分かった。

 SEALDsは国会前で毎週開催しているデモへの参加を呼び掛けている。武藤氏は「彼らの主張は『戦争に行きたくない』という自分中心、極端な利己的考えに基づく。利己的個人主義がここまでまん延したのは戦後教育のせいだろうが、非常に残念だ」と書き込んだ。

 これについて、民主党の枝野幸男幹事長は同日、国会内で記者団に対し、「民意を受け止め政治に反映させる代議士としての見識を疑う」と批判。維新の党の柿沢未途幹事長も「権力を持っている政党の議員としてもってのほかの発言だ」と語った。

 また、自民党の谷垣禎一幹事長は記者会見で「舌足らずな発言だ。デリケートな問題なので委曲を尽くして説明する気持ちが必要だ」と苦言を呈した。