8月1日・2日の2日間に渡って行われ、合計154組ものアイドルが出演した「東京アイドルフェスティバル2015」(TIF2015)。
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灼熱の日差しが降り注いだ8月2日、フジテレビ湾岸スタジオ前の広場に設置されたTIF定番の野外ステージ・スマイルガーデンのスペシャルオープニングアクトとして登場したのが、実力派アイドルの宝庫・ハロー!プロジェクトから、今年1月に結成された新グループ・こぶしファクトリーだ。
ハロプロ研修生出身。平均年齢およそ15歳の超フレッシュな8人組が朝イチでみせた、気合満点のライブを全力レポート!
℃-uteの岡井ちゃんが一番嫉妬してるグループ!?
こぶしファクトリーは、TIF恒例となっている朝イチのスマイルガーデンでのラジオ体操のコーナーに続いて登場。
ラジオ体操に引き続き冒頭でMCをつとめたお笑いコンビ・ダイノジの大谷ノブ彦さんが、ハロプロの先輩グループ・℃-uteのメンバーである岡井千聖さんから「一番嫉妬してるグループは、こぶしファクトリー! 絶対みたほうがいい」とオススメされたことを告げ、思わぬプッシュにメンバーたちも大喜び。
さらに「何か『こぶしギャグ』みたいなのはないの?」と聞かれ、「『こぶしポーズ』ならあります!」とやってみせた。
1曲目は「ラーメン大好き小泉さんの唄」
1曲目に披露したのは、7月まで放送されていたTVドラマ『ラーメン大好き小泉さん』の主題歌に抜擢された「ラーメン大好き小泉さんの唄」。9月2日(水)に発売となる彼女たちのメジャーデビュー曲3曲のうちの1曲だ。
ハロプロの総合プロデューサーであるつんく♂さんが、バンド・シャ乱Qのアマチュア時代に制作した楽曲「ラーメン大好き小池さんの唄」をアレンジしてカバーしている。
ラーメンを食べているような振り付けやファンキーなシャウト、コミカルな歌詞に目がいきがちだが、研修生時代から基礎練習で鍛えられた歌唱力とダンス力の高さには驚かされるばかり。
ファンとの「麺上げて 湯を切って ラーメン大好き小泉さん」のコール&レスポンスも多幸感に満ちている。
特に長い手足で圧巻のパフォーマンスを見せつけた浜浦彩乃さんは、初めてのTIF参加にも物怖じすることなく、抜群の存在感を放っていた。
活動休止した先輩グループ・Berryz工房の精神を継承
こぶしファクトリーというグループ名には日本原産の花・コブシのように優美でありつつ、コブシの名前の元である「にぎりこぶし」に象徴される力強さを兼ね備えたグループになってほしいという願いが込められている。
今年3月に無期限活動停止となったアイドルグループ・Berryz工房のキャプテンで、現ハロー! プロジェクト・アドバイザーの清水佐紀さんもグループの命名に関わっており、ファクトリー(工房)の部分には、Berryz工房の精神を継承するという意味も込められている。
彼女たちが2曲目に披露したのはそんなBerryz工房の楽曲「ピリリと行こう!」。沖縄民謡によく使われる三線(さんしん)の音をとりいれた常夏ナンバー。
どんな時も楽しそうな田口夏実さんの天真爛漫な笑顔も晴天の青空に映えていた。
ドスコイ!なデビュー曲とハロプロ研修生の青春ソング
つづく3曲目は、メジャーデビュー曲の1つ「ドスコイ!ケンキョにダイタン」を披露。
腕を組んだポーズからカッコよくはじまるロック調なこの曲は、相撲の構えや張り手、日本の伝統芸能である能の動きや歌舞伎の「見得を切る」ような仕草をダンスに取り入れ、ボーカルにおいてもドスの利いた声で文字通り「こぶし」を回し、これでもかと力強さを見せつけた。
メンバーの野村みな美さんも可憐な容姿からは想像もつかない迫力ある歌声を聴かせた。
曲中では、藤井梨央さんと和田桜子さんによる相撲の取り組みも展開。カッコよさの中に遊び要素がつまった彼女たちらしいステージとなった。
そして、立て続けとなる4曲目には、ハロプロ研修生の楽曲「Crying」。先ほどまでの熱気あふれるパフォーマンスとはうってかわって、さわやかな一陣の風が吹き込んできたような疾走感。
「2人で通った夏の予備校 かき氷の店に寄り道したね」という歌詞の通り、過去の思い出にひたりながらも、失恋から立ち直ろうとしている女の子の甘酸っぱさが全開な青春ソングを歌いあげた。
気合いがたっぷりすぎる「念念」!
MCをはさんで最後の曲となったのが、メジャーデビュー曲の1つであり、彼女たちの代表曲でもある「念には念」。
モデルのようなスタイルで14才とは思えないクールな表情を見せる井上玲音さんの歌い出しにはじまり、リーダー・広瀬彩海さんの力強く響く声と、メンバーそれぞれの見せ場が歌割りに設けられている。
またこのステージの後、さすがの熱気でダウンしてしまったという小川麗奈さんや、和田桜子さんも、ステージ上ではそれを微塵も感じさせないほどに前のめりなパフォーマンスを見せた。
ハツラツとしたメンバーの表情や目ヂカラにはただならぬ気合いが感じられ、秋にメジャーデビューを控えるハロプロの超新星として頼もしさすら感じさせるステージとなった!