英元首相に児童性虐待疑惑 独立委、警察対応調査へ
【ロンドン共同】1970~74年に英国首相を務めた故エドワード・ヒース氏に児童への性的虐待疑惑があったのに、適切に捜査しなかった疑いがあるとして、「警察の苦情に関する独立調査委員会(IPCC)」は3日、当時の警察の対応を調査すると発表した。
対応が問題視されているのはヒース氏が住んでいた南部ウィルトシャーの警察。同氏による虐待は90年代にあったとされるが、詳細は不明。IPCCが関係者に情報提供を呼びかけている。
ヒース氏は保守党所属で、欧州連合(EU)の前身である欧州共同体(EC)への英国の加盟に尽力したことで知られる。2005年に89歳で死去した。