インターネット上の仮想通貨「ビットコイン(BTC)」の取引所を運営していた「マウントゴックス」(東京、破産手続き中)のBTC大量消失事件で、マウント社が経営破綻の約半年前には債務超過に陥っていたことが3日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁は、マウント社の資金繰りが悪化したため、同社社長のマルク・カルプレス容疑者(30)=私電磁的記録不正作出・同供用容疑で逮捕=が顧客の預かり金を同社の運転資金などに充てていた疑いがあるとみて、業務上横領容疑でも捜査している。
警視庁は3日午後2時ごろから、東京都豊島区のカルプレス容疑者宅を約4時間かけて捜索。押収したパソコンなどを解析し、同社の不透明な顧客資産の管理実態を調べる。