口に入れようとした瞬間、手から食べ物が落下。いや、床に落ちてもすぐに拾えば大丈夫! そんな「3秒ルール」って、本当に有効なのでしょうか?
ちなみに、アメリカでは「5秒ルール」と言われ、落ちても5秒以内に拾えば食べてOKという考えが主流です。果たしてそんな理屈が本当に通るものか、アメリカの情報サイト「ビジネス・インサイダー」が検証しています。
通常、清潔ではないものの表面には、サルモネラ菌や大腸菌をはじめとした細菌がいっぱい。また、比較的に乾いたものよりも濡れたものにくっつきます。つまり、ハムとパンでは、ハムのほうにより多くの雑菌がついてしまうということです。
また、放置される時間でも付着する雑菌の量が変わってきます。ハムを3秒で拾った場合と30秒放置してから拾った場合では、後者についた雑菌の数が10倍に増えることがわかりました。
だったらやっぱり、早く拾えば良いんだ! そう思ってしまいそうになりますが、残念ながらそれは間違い。サルモネラ菌や大腸菌のように何百何千もの菌を口にしてようやく悪影響が出るものもあれば、中には10粒で下痢を引き起こす赤痢菌も混じっている危険があるからです。
なお、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)によると、アメリカでは毎年6人に1人が食べ物からの病気にかかっているとのこと。どうやら、3秒ルールにも5秒ルールにも従わないほうが良さそうです。
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