女の友情は儚くモロいもの。恋愛や結婚などで立場や勢いが異なると、共感が得られず疎遠になるものです。そして場合によってはいがみ合いになる…そんな経験はないでしょうか。しかもその友情は、二人同士よりもグループの方が起こりやすいものです。今日はそんなグループの友情関係について、崩壊の声や復活のキッカケをご紹介します。
■ 崩壊は立場の違いから
「高校時代からの仲好し4人グループだったのですが、昨年一人が結婚し、今も表面上は良好なものの、時々結婚した子がいないときに嫉妬を感じる発言を聞きます。適当に同調しなくちゃいけないから、居心地の悪さを感じる場面も…」(30歳事務職)
「前の職場で女子5人のグループがあったんです。今はそのうち3人が結婚して子供を産んだのですが、久々に5人+子供でランチをしたら、空気感が全然違って驚きました。しかも向こうは私たち独身に気を使ったつもりなのか、彼氏や結婚の話には一切触れてこなくって、その態度が露骨すぎてちょっともう会わなくてもいいかなって思いました」(29歳経理)
「水商売は女同士の連携が凄く大事なんです。だから仕事が終わってから何人かで飲んだりすることも多いんですが、あるとき仲の良かった女子二人でお客さんを取り合っちゃったみたい。そこから飲みにいくグループは分裂して消滅しましたね」(28歳水商売)
亀裂の深さはあれど、女子のグループ内友情は、バランスの取りづらさからあっという間に崩れるようです。
男からしたらそんなものいらないと思われがちですが、共感を大切にする女にとって、グループ内付き合いも大切と考える人が多いのは仕方ないのかもしれません。
■ 一回距離をおくと、ひょんな事から戻れることも
しかし、色んな事がキッカケで仲が復活したり深まったりした話も。
「大学の同級生3人、卒業して結婚したり独立したり、バラバラになり疎遠になったのですが、一人が子供を生んだのをキッカケに、また定期的に会うようになりました。昔ほど距離は近くないけど、お互い踏み込んでいいとことダメなところが分かっているから、立場が違うけど仲はいいです」(34歳デザイナー)
「社会人サークルで仲よくなった女子グループがあるのですが、最近グループ内である趣味が流行り、一気に距離が縮まりました。元々そこまで親密ってわけでもなかったので、1つの共通点がみつかるとここまで距離が縮まるのか〜と自分でも関心するほど」(27歳SE)
一度距離をおくと懐かしさや心地よさがわかっている分、再度仲がよくなりやすいのはわかります。そして1つの共通点が生み出す連帯感も、女性ならではといったところでしょうか。
筆者は常々思うのですが、グループ内友情にはいい側面と悪い側面があると思っています。いい側面とは、二人同士の友情よりも適度な濃度の関係が築けること。悪い側面は今回のように、ヒビが入りやすく壊れやすいことです。
こうして考えると友情って大事だけど難しいものですが、依存しすぎてグループ内いじめみたいな話もニュースになっていますから、オトナな私たちは、自分で適度な友情の距離を作り上げるスキルが必要なのでしょう。(おおしまりえ)