架線切断、列車立ち往生=線路歩かせ乗客誘導、救急搬送も―JR東 | ニコニコニュース

 4日午後7時10分ごろ、JR京浜東北線の横浜―桜木町間で架線が切れて停電、駅の間で3本の列車が立ち往生した。JR東日本は列車から乗客を降ろし、線路を歩かせて最寄り駅に誘導した。京浜東北線と、架線を共有する横浜線が一部区間で運転を見合わせたほか、誘導の安全確保のため、隣を走る東海道線や横須賀線も一時、全線で運転を見合わせるなどした。

 JR東によると、停電により京浜東北線の山手、桜木町、新子安の3駅付近で3本の列車が立ち往生した。山手駅付近の列車は通電できたため車両ごと駅に移動させたが、桜木町駅付近と新子安駅付近で立ち往生した列車は乗客を線路に降ろし、各駅まで歩いて移動させた。各列車には1000〜1500人が乗っていた。

 この夜、桜木町駅近くのみなとみらい地区では花火大会が開催され、同駅や電車内は多くの人で混雑していた。立ち往生した列車の乗客などに体調不良を訴える人が出て、横浜市消防局によると、5人が救急車で病院に搬送された。10代男性1人が入院が必要とされ、20、50、70代の男性計4人は軽症という。

 また警視庁などによると、京浜東北線の一部運転見合わせの影響で、横浜方面に向かう京浜急行に乗り換えができる品川駅構内で乗客が滞留しているなどの通報があり、混乱防止のために警察官が誘導に当たった。

 東海道線と横須賀線は4日午後11時までに、京浜東北線と横浜線は5日午前1時40分までに、それぞれ運転を再開した。JR東は架線が切れた原因を調べている。