そこ! 透け写真撮りたいとかいわない!
一眼レフスタイルが人気の「X-T1」に、メーカーズカスタムモデルが登場するようです。DPREVIEWが海外で発表されたと伝えている「X-T1 IR」は、名前から想像できるようにIR(赤外線)領域の撮影も可能にしたミラーレス。380~750nmの可視光線と、~1000nmの近赤外線の光も捉えられます(現時点で富士フイルムからのリリースが見つかっていません)。
同様のアイテムにニコンの天体向け一眼レフデジカメD810Aがありますが、X-T1 IRは天体撮影のみならず、科学捜査や医療、美術研究などの用途での活躍も期待できます。
というのも富士フイルムは以前、Fujifilm FinePix S3 Pro UVIRという法執行機関向けのデジカメを作っていたんですね。こちらは350~1000nmまでの紫外線~赤外線を捉えられるカメラでした。日本では発売してなかった、レアものだったんですよ。
人間の目では知覚できない光の情報をもつ画像が撮れる、ということは、Photoshopなどを使うことでFalse Colorなアソビもできます。
赤外線を使ったモノクロ写真もまた素敵なんですよ。ピントの合っている部分のシャープさは、普通のデジカメでは味わえないもの。X-T1 IRなら、ライカMモノクロームのみが作り出せていた世界をも切り取れるでしょうね。
コレらの写真が好き!という方は、個人輸入してでも入手したほうが幸せになれるかも。お値段は1699.95ドル(約21万円)です。
image: flickr 1,2
source: DPREVIEW, The Verge
(武者良太)