Business Insiderは3日(現地時間)、米アップルが、将来的に “独自の無線通信サービス” の提供を計画している見込みと伝えています。
アップルCEOのティム・クック氏
Business Insiderによると、アップルによる無線通信サービスは、既存の移動体通信事業者の「MVNO(仮想移動体通信事業者)」としての提供が計画されており、既に米国内では実現に向けた取り組みが開始されているほか、欧州においても将来的に計画が始動し始める見通しとのこと。ただし、実際のサービスインは、まだ5年以上は先のこととなる可能性が濃厚とされています。
既に今年4月には、米Googleによって無線通信サービスに関する一大プロジェクト「Project Fi」が発表されており、現時点では対象機種が「Nexus 6」に限定されているものの、今後のプロジェクトの推移次第ではより多くの機種がサービス提供の対象となることが予想されています。
また残念ながら、アップルの無線通信サービスがどのような規模およびシステムで提供されることになるかについては言及されませんでしたが、通信会社筋が指摘するところでは、アップルの通信事業への将来的な参入は「不可避」とのこと。
既に強力なエコシステムの構築に成功しているアップルですが、ライバルのGoogleとは対照的にそのシステムは “閉鎖的” とも言えます。そんなアップルが独自の通信インフラの獲得に成功した場合、iPhoneを中心とする一つの巨大なエコシステムは一体どのような変化を見せることになるのか。今後の動向に要注目です。
[Business Insider via The Verge]